国宝を訪ねて
国宝「那須国造碑」は、西暦700年に死去した那須国造直韋提(なすのくにのみやつこのあたいいで,いでい)の遺徳を讃えた石碑です。日本三古碑の1つで、その中でも最も早く国宝に指定されました。インターネットで調べたところ、社務所に行けば見せてもらえるとのことで、行ってみることにしました。念のため事前に電話をしたら、その日時は社務所にいるとのことでした。行く時は、事前に電話をしておくことをオススメします。
今回は宇都宮駅からレンタカーを借りて、大田原市の笠石神社を目指します。宇都宮市内は思ったより道が混んでいて、予定よりも20分ほど遅れてしまいましたが、無事に笠石神社に到着しました。

駐車場は十分な広さがあります。神社の右の方に社務所があります。ここで拝観料500円を支払い、宮司さんの解説を20分くらい聴きます。いろいろと資料を見せながら詳しく解説してくださいます。他の石碑と比べた時の、書体の美しさは確かにそうだなと思いました。外国の教科書にも載っているそうです。

この石碑は江戸時代に発見され、貴重なものであるということが分かり、石碑を保護するお堂が建てられました。これが現在の笠石神社で、石碑はご神体になっています。宮司さんの案内で本殿を開けていただきます。

残念ながら、内部のご神体は撮影できませんが、近くの那須風土記の丘資料館にレプリカが置いてあり、そちらは撮影可能でした。

上に笠のように石が載っていますね。これが笠石神社の名称の由来で、地域では「笠石さま」とも呼ぶそうです。文字の部分を少し拡大してみます。


拓本も資料館に展示されています。指定が「古文書」であるというのも興味深いです。
ここがすごい
- 六朝風の書体の美しさ
- 唐の則天武后の元号が用いられるなど、渡来人との関係を物語る
この国宝を観るには
- 笠石神社に事前に電話して訪問しましょう。
- 原品は撮影できませんが、近くの資料館でレプリカを撮影できます。
参考文献
- 国宝事典


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